指圧の高血圧の予防効果について

まず「血圧とは何か」と説明しますと、血圧とは、心臓の圧力により血液が血管の壁を押し広げる力のことです。

血液が血管壁を押す力が強くなるほど血圧は高くなります。

血圧は、日常的にちょっと動いたり、寒さを感じるだけで上昇します。

こうした一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。

高血圧とは、正常値よりも慢性的に血圧が高い状態をいいます。

高血圧になると血管に常に負担がかかり、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして、動脈硬化を起こしやすくなります。

高血圧の状態を放置していると、動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの重大な病気につながることがあります。

高血圧になる原因は様々ですが、大きく分けると「食べ過ぎ(特に糖質)」と「ストレス」です。

食べ過ぎると血管や内臓に負担がかかって、体内の塩分を排出しづらくなり、血圧が上がります。あとストレスがかかっても、交感神経が優位になり血圧が上がります。

食べ過ぎとストレスには、悪循環の相乗効果があります。

精神的ストレスを解消したくて食べ過ぎてしまったり、逆に、食べ過ぎにより体がダルくなり、ストレスが高まったりして悪循環に陥ります。

高血圧に陥る悪循環の輪をたち切るためには、指圧療法が効果的です。

高血圧の時に、体起こっているマイナス要因を指圧で緩和し、心身を整えて、自然治癒力を高めることで、血圧を安定させます。

指圧療法の高血圧緩和効果

①皮膚刺激によるリラックス効果

皮膚を指圧することで、気持ち良い感覚が副交感神経を優位にして、筋肉や血管の硬直化をゆるめ、血圧を下げます。

指圧の優しい手当ての感覚は、心身のストレスを取り除くのに、とても適しています。

また、皮膚刺激をすると、皮膚に蓄積している一酸化窒素(NO)が体内に伝搬して、血管を緩めて血圧下降に繋がります。

②頚動脈洞反射による血圧の下降

頚動脈洞を指圧することによって起こる神経反射で血圧を下げます。

喉仏の左右にある頚動脈洞を圧迫すると、圧受容体が圧上昇を感知し、舌咽神経が延髄孤束核に伝え、孤束核から迷走神経背側核に伝え、迷走神経が過剰な反射を起こし、心臓の洞房結節や房室結節に伝え抑制され、徐脈となり、血圧が低下します。

③ツボ押しによる筋肉の硬結(コリ)の解消

人体の筋筋膜は硬結(コリ)が深くなると、リラックスしても弛まない、感覚的にも鈍く硬い部分が発生します。

血管は、筋肉の間を通るので、筋肉に柔軟性の欠いた硬い部分があると、血圧が上がります。

ですから、硬結(コリ)部に、直接または間接的にツボ刺激を加えて、筋肉を弛ませて、血圧を安定させます。