指圧とは
手洗いの「しすぎ」に注意
動坂指圧の小川です!
以前ご紹介した「免疫力を高める習慣」として「腸内環境を整える」というのがありましたが、腸内には膨大な腸内細菌がいて、感染予防、アレルギーの抑制など免疫機能に深く関わる働きをしています。また、皮膚にいる常在菌もヒトの皮脂を食べさせてもらう代わりに、弱酸性の分泌物を出して雑菌が寄り付かないようにしてくれます。このようにヒトの体には味方になってくれる微生物がたくさん住んでいます。
しかし、昨今は消毒・殺菌・抗菌などの過剰な対策によって微生物を遠ざけ過ぎる傾向にあると言われています。手洗いであれば、微生物研究者の藤田絋一郎先生は「流水で10秒以上手洗いすれば、人体に有害な微生物は流される」と著書で述べておられ、他の医師やウィルス研究者の先生方も「基本的には流水だけで十分」と仰る方は多いです。私の場合は施術に入る前は必ずアルコール消毒を行いますが、自宅で過ごす分には目立つ汚れや臭いが無ければ過剰な消毒は避けるようにしています。消毒するのはトイレ掃除のような汚物がある場所を触った時ですね。
最近はコロナに注目が集まりがちですが、RSウィルスによる風邪が大流行しています。RSウィルスは大人にとっては普通の風邪ですが乳幼児には高リスクなウィルスで、昨年は激減していましたが、消毒のし過ぎなどで抵抗力が落ちた反動で流行っているという見方も出ています。どのような感染症であれ過剰な消毒で微生物を遠ざけることは感染につながりやすくなりますので、建物に出入りする度に消毒するとか、手洗いの後にもアルコール消毒するということは見直す必要があるのではと思います。帰宅時、食事前、トイレ後の手洗いを基本とすれば十分ではないでしょうか。
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