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肩こりのメカニズムとは

今回は肩こりを引き起こすメカニズムについてお話いたします。

「肩こり」とは首から腕までの間や、背中の上部にかけてに感じる不快な症状の状態をいいます。

本来、健康な筋肉ほどよい弾力があり、筋肉を形成している細胞内に水分や血液がスムーズに循環しているのですが、「肩こり」になると、筋肉が緊張したままで硬直し、血液の流れが滞ります。

そして、正常な代謝ができなくなり、筋肉に老廃物が蓄積し、慢性的な痛みやだるさといった諸症状の元になります。

「肩こり」のキーポイントは「肩甲骨のこわばり」

「肩甲骨のこわばり」とは肩甲骨に繋がる筋肉や筋膜、腱、靭帯が弾力を失って硬くなることです。

肩甲骨がこわばると肩を動かしづらくなり「肩こり」になります。

主な肩甲骨がこわばる要因として、眼精疲労や、手指の使い過ぎによる場合、内臓の疲労、ストレスや運動不足といったものがあります。

目次

①眼精疲労からくる肩甲骨のこわばり

パソコンやスマホなどで目を酷使しますと眼球の周りの筋肉が緊張します。

目の視神経も一緒に緊張して、視神経の繋がる大脳(後頭部)も緊張します。

大脳から後頭骨・脊柱へ、後頭骨・脊柱に付着する筋肉から肩甲骨に緊張が伝搬して、肩甲骨もこわばっていきます。

◎目→視神経→大脳(後頭部)→後頭骨・脊柱→後頭・脊柱筋→肩甲骨

②手指の使い過ぎからくる肩甲骨のこわばり

これもパソコンやスマホ、家事、育児など日常の生活のなかで、手指を使いますが、手指の酷使で手首、前腕、上腕、肩甲骨と緊張か伝搬していきます。

あと手指を酷使することで腕神経叢の出口である首の筋肉も緊張して肩甲骨をこわばらせます。

◎手指→前腕筋→上腕筋→肩甲骨

◎首(腕神経)→首の筋肉→肩甲骨

③内臓疲労からくる肩甲骨のこわばり

一見関係ないようですが、内臓疲労からも肩甲骨がこわばることがあります。

内臓が疲労すると、それを助けるために、周囲の筋肉や腹膜も緊張して、腹膜に繋がる深層筋にも伝搬して、肋骨や脊柱もこわばり肩甲骨に繋がる筋肉も固くなります。

◎内臓→腹膜・深層筋→脊柱・肋骨→肩甲骨

④ストレスや運動不足からくる肩甲骨こわばり

精神的ストレスや運動不足からでも肩甲骨をこわばらせます。

先行きの不安や、過去の後悔の念は、無意識に肩に力が入り肩甲骨を硬直させます。

また人体は、動かすことにより筋肉の健康を保つようにできているので、動かないでいても肩甲骨をこわばらせます。

◎脳(心)→首の筋肉→肩甲骨

◎運動不足→肩甲骨周囲→肩甲骨

「肩こり」に繋がる「肩甲骨のこわばり」は、様々な要因から起こります。

肩甲骨の動きを良くすると、一旦は肩こりがなくなりますが、それに繋がる原因を見極めることが大切になってきます。